・CSドレーン工法とは
▎CSドレーン工法はプラスチックドレーン工法の効果を
確実にします。
プラスチックドレーン工法は、その適用性および経済性によって、現在、広く利用されている地盤改良工法のひとつです。この工法は、軟弱地盤にドレーン材を打設し、盛土などの荷重をかけて、土中の水を抜いて圧密沈下を促進させ、地盤を改良する工法です。
その施工に関しては、開発当時から、いくつかの課題が指摘されていました。ひとつには、ドレーン材の「共上り」現象の発生や破断の防止であり、またひとつには、所定深度での残置状況の把握です。これらは、施工管理上の問題であり、その解決方法は早くから望まれていました。
CSドレーン工法(プラスチックドレーン工法施工管理システム)は、このような背景から開発された工法です。この工法は、感知装置や自動記録装置を用いて、地上部の測定では困難とされていた地中でのドレーン材の打設状況を的確に検知・把握する管理システムです。
・CSドレーン工法の構成1
▎高品質な施工管理が可能です。
残置深度の確実な把握 打設管先端部に感知装置を内蔵し、地中におけるドレーン材の残置深度を正確に把握することができます。 |
共上りの検知 ドレーン材の共上り量とその発生深度は、記録紙に表示されたグラフから簡単に読みとることができます。 |
修正施工が可能 ドレーン材が破断や共上りを起こした場合、警報信号によって情報が得られるので、直ちに修正施工が行えます。 |
自動記録装置 自動記録装置によって、ドレーン材の地中残置深度、打設数量および打設時間が即時に記録され、造成工程中の施工管理が容易に行えます。 |
データ記憶装置 メモリーカードを使用したデータ記憶装置を利用し、事業者に提出する打設集計表(日報)を正確に打ち出します。 |
・CSドレーン工法の構成2
▎この工法は、被感知材付きドレーン材、感知器(センサ)、
地上部の管理装置から構成されています。
打設管の先端部にセンサを、一方、ドレーン材には特殊金属の被感知材をそれぞれ内蔵させ、所定の深度まで打ち込んだ後、打設管の引き抜き時にセンサによって被感知材付きドレーン材の位置・設置状況を検知します。そしてその結果を記録用紙に表示します。
なお、管理装置には、データ記録装置を内蔵しており、事務所のコンピュータに連動させることで、迅速に日報集計できます。(残置深度記録方式)
・被感知材付きドレーン材
キャッスルボード、キャッスルボードエコK、MBドレーンの3商品を供給しています。
・CSドレーン工法と従来工法との比較
項目 |
工法 |
CSドレーン工法 |
従来工法 |
打設管の打設深度の計測 | 可 | 可 | |
ドレーン材使用長の検出位置 |
地中部 |
地上部 | |
ドレーン材の破断及び共上り状況の定量把握 | 可 | 不可 | |
自動記録装置 | ドレーン材の地中残置深度の計測 |
可 | 不可 |
打設数量 |
可 | 可 | |
打設時間 | 可 |
可 | |
被感知材つきドレーン材 |
有 | 無 | |
作業性 |
良 | 良 |
・自動記録されるデータ
本システムで得られた施工記録データの例を示します。
(1)は正常な打設を示し、残置深度の軌跡が
引き抜き開始の値で水平に記録されます。
(2)は共上りなどの異常が生じた場合の記録例
で、打設管引き抜き初期に共上りが生じ途
中からドレーン材が残置されだした場合で
あり、打設管の引き抜き軌跡と残置深度の
軌跡とが平行な部分が共上りしている箇所
です。また、この場合の残置深度記録が時
間軸に平行になり出した部分であり、本図
では8.5mとなっています。
また油圧で打ち込み時の打ち込み抵抗の変化を記録できます。
杭番および残置深度が同時に印刷されます。
・CSドレーン工法研究会会員一覧
本工法についてのお問い合わせは、下記会員までご連絡ください。
事務局 〒108-0073 東京都港区三田1-2-18TTDビル4F TEL:03-3798-4731
錦城護謨(株)
(株)ソイルテクニカ
太陽工業(株)
(株)ティ・アイ・シー
栄臨建設(株)
土木事業本部
技術開発部
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営業部
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